【ひじおりだむ / 肘折砂防堰堤】
カルデラの温泉街を守る有形文化財の砂防ダム
1952年竣工の肘折ダムは、国登録有形文化財にもなっている重力式玉石コンクリートの砂防ダム。堤高は11m。
山形県企業局の肘折発電所が付随するが、これは上流の砂防ダムから取水した水路式発電。
ダム直下の肘折源泉公園は足湯などがある。その下流には肘折温泉街が広がり、砂防ダムを顕彰する碑が立てられていた。
この一帯は内径2kmのカルデラ地形で、円形のカルデラ底は火砕流原のため崩落しやすい地質となっており、カルデラ壁を這い上がる日本最大のラーメン桟道橋が冬場は外界とをつなぐ唯一の連絡路となるが、ここもまた斜面崩落によって緊急的に造られたもの。街を守る砂防ダムへの感謝は、そんな土地ゆえに深いものがありそうだ。










