驚いた。1971年に法律によって日本全土から塩田による塩作りが全廃されていたとは・・。
島内に塩田として使われた大きな池がいくつかあるのを、地図や航空写真で確認してはいたが、現地に行ってみるとどことなく廃墟感を感じたものだった。
現在、伯方の塩ブランドで売られている塩もオーストラリアとメキシコから輸入した天日塩のブレンド。
「伯方の塩」は塩田での製塩にかける熱い思いをネーミングしたものだという。この塩が名前倒れでないのは、原料塩を日本の海水に溶かした上で煮詰めたり天日干しする手間をかけている。
塩田が廃止されて半世紀たった今も、広大な塩田跡湖が残されているのは、塩作りの思いを象徴する景観として残されているのだろうか。あるいは塩田復活の日を待っているのか。