日本二位の観光鍾乳洞にあるリムストーンダムの地底湖
沖縄本島屈指の観光地である玉泉洞は、カルスト地形にできた日本で二位の長さを誇る鍾乳洞。
この中に、外周30m、高さ2mのリムストーンダムが堰く地底湖がある。大小のリムストーンダムが形成する地底湖には「青の泉」というネーミングも与えられ、鍾乳洞の目玉にもなっている。
入場有料。
玉泉洞の地下水脈
リムストーンダム
横からダム側面を見る
この岩壁の奥に水がたまっている。
上から
青の泉
その他
地底湖に生息する30種以上。フナやオオウナギも。
オオウナギ、コンジンテナガエビ、ティラピアからフナ、カニなど30種もの生息している。
水温22度、洞内温度21度を保っているため、リュウキュウコキクガシラコウモリ、コンジンテナガエビ、フナやカニ等、30種類以上の生物が棲息。
洞窟地下水の利用(資料展示より)
この資料展示では洞窟と人との関わりにおいて、ネガティブな側面にもしっかり言及している。
地底湖の水の利用における問題点、カルストは浄化力が弱いことから人間が遺棄したものからの化学物質や汚染物質も混入しやすいという視点はここで初めて学んだ。
以下、資料より抜粋。
<右側資料の左上の写真:地底湖からの採水設備>
カルスト地域では、雨水は岩を溶かしながら地下に浸透して地下水となるため、地表に川ができにくい。そのため洞窟内の水を汲み上げたり、洞窟の出口付近に貯水池を作ったりして地域の水源として利用されるケースもある。
しかしながら、カルスト地域は他の土壌と比べて浄化作用がないため、地表の汚染が直接に洞窟の水に影響を及ぼす。洞窟に捨てられたゴミや流れ込む地下水の汚染は人間の生活だけでなく、洞窟内の様々な生き物にも影響を与え、地域の自然環境にも影響する。
おきなわワールド内の施設
ティラピアのいる池
ハブなど爬虫類の展示
ガジュマルの木
全景
平坦地の下に鍾乳洞が広がっている。
案内板
下の案内板では「青の泉」のところに「リムストーンダム」と記されている。