水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

鶴間公園スポーツエリア地下埋設式調整池(東京都町田)


グリーンインフラの夜明け

令和時代の幕開けとともに誕生し「町びらき」を迎えた南町田グランベリーパーク。大型商業施設と都市公園と駅とを高度な空間デザインによって合体させた駅前エリアを洪水から守っているのがこの調整池。調整池としては最新のスタイルである「グリーンインフラ」のフィロソフィーを採用。もともとあったオープン型調整池を地下型に改修。
完成した今や、ほとんど地下調整池の存在を思わせない。ぐるっと歩いてみたが、ところどころにパイプが垣間見えるぐらい。ほんとうに地下に巨大調整池があるのかと。
町は2021年に第1回グリーンインフラ大賞 都市空間部門「優秀賞」、土木学会デザイン賞2021「優秀賞」受賞を受賞。
以下、開発資料からの抜粋。

グリーンインフラの整備事例

グリーンインフラとは、自然環境が有する機能を活用し、社会基盤整備や国土管理を行うことであり、持続可能なまちづくりへの貢献が期待されています。本計画では、調整池や雨水貯留槽といっ た従来型の雨水管理方法(グレーインフラ)に加え、グリーンインフラを活用した雨水管理計画(バイオスウェル)を施します。雨水浸透機能として、エリア全体で浸透性舗装やバイオスウェルを採用 することで、雨水の一部が地中に還元する仕組みを整えます。バイオスウェルの象徴としてデザインされたレインガーデンには、耐水性の高い植栽を配置します。


■雨水調整池(LEED ND認証対象エリア外) 既存調整池の改修と増設を実施しています。雨水処理能力は、約9,000m³から約20,000m³へ向上し、地域の浸水対策としての役割を担います。また、調整池は地下埋設式とし、上部はスポーツエリアとして整備します。


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デザインがとにかく秀逸

案内板も含めて空間デザインが秀逸。