桑折は街道の町。この町に向かって流れ下る産ヶ沢川の上流域に築かれた貯水池が藤倉ダムである。
今では巨大な七ヶ宿ダムと摺上川ダムにはさまれた立地のせいで目立たない存在になっているが、阿武隈川西岸の農地に安定的に水を供給することに大きく寄与してきた。
それにしても流出河川沿いのアプローチ路は現在は廃道と化しており、知らずに入ったためオートバイでもけっこうスリリングな行程だった。熱いオフローダーが残していったドリフトの轍がなければ心折れて引き返していただろう。
沢伝いに5kmほどのダート路。昭和30年代にダムを造った当初はこの道をダンプが進んだのだろうか。
北にある半田沼へのアプローチ路から派生林道に入るのが正解で、そちらはフラットダートなのでクルマでも大丈夫だろう。
ダム下流側の直線距離3kmほどのところに、低料金で入れる日帰り温泉施設うぶかの郷があり、この施設で管理している池には錦鯉が放たれている。
マークした場所はうかぶの郷。