水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

立野ダム(熊本県南阿蘇)


神様が蹴破った決壊ポイントをふさぐダム

国交省が建設中の洪水調節専用ダム。流行の流水型でもある。
世界最大級のカルデラ湖だった阿蘇カルデラ湖(生成順に古阿蘇湖、久木野湖、阿蘇谷湖。現在は消失しロストレイク)の決壊口という豪快な地形を堰く。流水型ダムなので完成してもダム湖が形成されることはないが、大雨の際には阿蘇カルデラ湖の再来といえる状況が現れるかも。
この古代阿蘇カルデラ湖については「健磐龍命の蹴破り伝説」がある。神様がここを蹴破って巨大湖の水を抜いたという伝説だ。その場所に人がダムを造って再び堰こうとしているというところに、なんとも不思議な話だ。
建設中ながら展望台駐車場やダムカード型のフォトフレームが設けられている。ダムカードも配布されており、立野ダムのペーパークラフト型紙も国交省サイトからダウンロードできるなど、サービス精神満載。

www.qsr.mlit.go.jp



駐車場とアプローチ路


マークした場所は展望台駐車場。