日本の歴史における悲劇のヒーロー、ここに
マンションと住宅に取り囲まれた一角にある古井戸に、日本史上の悲劇のヒーロー源義経の首を洗ったという伝説が残る。
奥州で討ち取られた義経の首がここ藤沢にあるのも不思議な気がしたが、鎌倉で首実験のあと浜に捨てられ、潮汐のためか川をさかのぼってここまで流れてきたのを里の人が拾ったのだという。
ただの伝説と思うなかれ。経済優先の現代、宅地開発が進んだ藤沢中心部近くにあって、建物に取り囲まれながらも猫額の地に細々と残された井戸の異様な光景に、かえって凄みを感じるのである。
藤沢宿交流館のオフィシャルサイトには以下のような記述も。
一説によれば、鎌倉に入る前に首実検に備えて化粧を施したとも、また、夜間に鎌倉方面から、首が目を見開いて亀の背に乗り飛んできたとも伝えられます。
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