これぞ諏訪湖ダム!
諏訪湖のダム的な顔を見られる場所として岡谷湖畔公園はうってつけの場所だった。
ここから歩いてすぐのところに、第二世代・釜口水門が広大な諏訪湖を堰いている。31もの河川が流れ込む諏訪湖だが、流出河川は「超」がつく暴れ川の天竜川のみ。その吐口に設けられたのが釜口水門。
太平洋まで。広大な流域を洪水から守る
利水だけでなく、長大な流域をもつ天竜川の洪水調節も重要な役割。洪水が起こる可能性の高い夏期は、水門ゲートを調節してさりげなく諏訪湖の水位を落として豪雨に備えていたりする。
ただ、諏訪湖をダム湖として見た場合、周囲長16kmもあるだけに洪水調節機能のキャパシティも頼もしそうに思うかもしれないが、実際は平均水位は5mに満たず、たった一ヶ月半で湖すべての水が入れ替わってしまう。これが霞ヶ浦だと半年以上かかる。琵琶湖なら6年。
洪水調節池としては、諏訪湖は必ずしも頼りになる存在ではないようだ。
パナマ運河方式の舟通し
もともとが天然湖だけに、ダムとしての効率的な運用をするために水門付近の湖底を3m掘り下げる必要があった。このため天竜川河床と諏訪湖湖面には3.5mの落差があり、舟運に支障を来した。
そこでパナマ運河方式の舟通し水門と階段状魚道が設けられている。
マニアックな二階建てゲート
釜口水門のゲートは、ローラーゲートとフラップゲートの二階建てが横に三つ並び、計六門。ダム好きなら涎が出そう。
また、ダムサイトには旧水門の鋼製ゲートが一門残されている。これは展望台として使われている。素晴らしい活用法ではないか。
釣りなどのレジャーも
岡谷湖畔公園は階段状護岸や噴水も備え、親水機能も高い。
無料駐車場、トイレあり。
Googleマップ
マークした場所は駐車場。