南大東島のカルスト湖沼群のひとつ。
道路側からはサトウキビ畑を隔てて水辺が見えた。南大東島の池の素朴さと野生的な力強さとを垣間見ることができた。
南大東島では開拓した人の名を池名にあてるケースが多いので、「サトウキビの豊作」を祈念して付けたのかもしれないが、豊作さんという人名の可能性もある。
もっともサトウキビの収穫直後でよかった。この年は豊作だったとのことで、刈り取り前の背丈以上のサトウキビが生い茂る状態では、どこに池があるのかさえ分からなかっただろう。
一方、農道の橋がかかる霞池との接続水路は広々と視界がひらけている。ここなら、いつでも来訪者を迎えてくれるだろう。
水の中をのぞきこむと、水草がぎっしり。釣りをするなら藻刈りでもしたくなるが、小さな波紋があちこちで広がり魚影も濃い。
橋のたもとにホースリール、水路の岸に移動式ポンプが据えられていたので、ここからも取水しているようだ。