かえるごいけ。
小豆島の農業を支えた島を代表するため池。
全国的にも少雨地帯である瀬戸内海に浮かぶ島ということもあって、昔から小豆島では水を得るための懸命な努力がなされてきた。
蛙子池は江戸初期に土地の庄屋が私財を投じて台地状の高台に築造された歴史あるため池で、全国ため池100選に選定されている。
なだらかな台地に立地するため、直線的な長い堰体が特徴的である。また、堰体の左岸たもとに並んだ大きな石碑や、池面の中央に鎮座する仏教的な石柱が重心となって、のびやかな池なのにどこか空気が重たい。
2015年に大規模な改修が行われ、完全に水が抜かれた。
この高台の南側を縁どる急斜面には、今なお中山千枚田が青々と水をたたえ、先人の労苦にこたえている。
堰体上の駐車スペース。
中山千枚田。
水辺遍路謹製マップ。
マークした場所は蛙子池の駐車スペース。