水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

髪長媛池(宮崎県都城)

【かみながひめいけ。早水公園】

美人成分の湧水が潤す六つの池。

飲めば美人になると言い伝えられてきた湧水が、髪長媛池、鷹取池など六つの池を潤す早水公園。
宮崎県都城の市街地にありながら、ちょっとした池さんぽができるうれしい公園。今でこそスポーツや文化施設も併設された都市総合公園だが、もともとは植物園だっただけに6つの池の配置や名付けに妙味がある。
髪長媛池は表の顔で、池畔には早水神社が立つ。この湧水は歴史が長く、五世紀の絶世の美女で、その名声から日本一大きな古墳で有名な仁徳天皇の后にもなった髪長媛が産湯を使ったとされており、そんな縁起から美しくなりたい地元の女性女子が好んで水を飲み顔を洗ったそうだ。
そんな美人の水だが残念ながら現在は衛生上、飲むことはできない。




公園案内図に記されていた説明の全文を掲載します。
もともとは市立の植物園だったようですが、おそらく公園整備時に名付けされたと思うのですが、6つの池の名の由来は記されていませんでした。

ここ早水の地には、髪長姫の産湯として使われたと言う井戸の遺跡が伝わっており、その湧水を湛える池が当公園内に6箇所あります。当時、髪長姫はその美貌で都にまで知られており、応神天皇によって召され、第4子仁徳天皇に娶られたと言われています。そして、早水神社には、応神天皇と髪長姫、姫の父である諸県君牛諸井(もろかたのきみうしのもろい)が祀ってあります。
 早水公園の成り立ちは、昭和32年に開設された市立植物園に始まります。その後、昭和41年万葉植物園が併設された後、昭和44年度から都市公園として本格的に公園整備が始まりました。昭和56年度に、大型体育イベントができ、視聴覚室や弓道場を備えた体育文化センター、昭和58年度に万葉集に登場する植物を集めた万葉植物園(再建)、昭和61年度に園芸などの相談や講習会を開催できる緑の相談所、平成7年度に芝生広場、平成10年度に遠的弓道場が完成しました。その他、児童プールやあやめ園、外来樹の森などを整備し、平成17年3月までに親水広場や多目的広場、香りの広場も整備しています。
平成17年3月 都城市

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マークした場所が駐車場。