【はたちょすいち。畑ダム】
市街地のはずれから山道に入ると、ほどなく堤高43mの重力式コンクリートダムが目の前に現れる。これほどダム湖然とした貯水池ならば、呼び名は「畑ダム」となりそうなもの。あるいは、愛称で●●湖と呼ぶのがふつう。
しかし、ここはなぜか北九州市の観光情報でも、ハードに「畑貯水地」となっている。試しに「畑ダム」で検索しても、ダムファンの情報ばかり。
「畑」という牧歌的な語感と、「ダム」という硬質さの組み合わせが、北九州人のハートにしっくりこなかったのだろうか。
貯水池の愛称はないが、仮りに「畑湖(はたこ)」としたところで、いまいち? そういえばやはり北九州で産業遺産として、またサイクリングや釣りスポットとしてファンの多い河内ダムも、一般的な呼び名は「河内貯水池」だった。
湖相は変化に富み、駐車場と湖周遊歩道も整備されているので釣りのポイント選びにも事欠かない。対象魚はブラックバス。インレット側にへらぶな釣り師らしき姿もあった。
ほか、畑貯水池で楽しめるレジャーとしてサイクリング、ランニング、野鳥観察、キャンプなど。
なお、北九州市内(東部)に同名の池がある。
マークした場所に駐車場・トイレ。