ふたごうらのいけ。
クルマが行き交う国道14号線。千葉街道とも呼ばれ古くからの幹線道である。
道の両側は新旧の住宅が建ち並ぶ。国道に面して「二子浦の池」という立派な看板がたっている。国道の歩道からのぞきこむと、看板には見合わぬ小さな小さな池。地元で「溜(ため)」と呼ばれる湧水池のひとつである。この界隈にはこうした溜が、宅地の片隅にいくつも残されている。
はるか昔、ここが海に面していたころ、一帯は二子浦と呼ばれていた。日蓮上人も鎌倉との往来のために「降り津」としてここから舟から降り立ったらしい。
そんな言いつたえを今に残そうと、二子浦の池という名前が付けられた。
似た名前の池としては、徳島県阿南に「浦之池」(史跡)、新潟県長岡に「浦の池」がある。
周辺は宅地で駐車スペースはないが、駅が近いので公共交通機関と徒歩でのアクセスとなる。