水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

須川湖(長野県上田)

すがわこ。

半世紀前の全国スケート大会の会場は、湖底の鐘が鳴る伝説の池。

新幹線の上田駅から直線距離で3km程度の場所にありながら、小牧山中の標高720mにある用水池。
もとは天然の沼だったものを改修し「須川湖」となった。
湖畔を見下ろす高台には木曾義仲の砦があったといわれる。
1953年、第21回全国スケート大会の開催地に選ばれ、この湖の名を全国に知らしめたが、暖冬のため1975年をもってスケート場としての歴史を終えた。
この湖には、夜になると湖底に沈んだ鐘が鳴くという不思議な伝説も残る。
バス釣り場としても古くから知られているが、2013年7月の調査時は魚影および反応皆無。

<須川湖の沈み鐘>(上田市ホームページより抜粋)
遠い昔のことでした。信濃国分寺に大変音の良いつり鐘がありました。この鐘の音が大好きな男がいました。この男は自分の家にほど近い寺にこの鐘をおいて朝な夕なに鐘の音を聞きたいと思っていました。ある夜、ついに男はその鐘を盗んでしまいました。やっとの思いで湖の岸にたどりつきました。たどりついたときには、日がのぼりはじめていました。ちょうどそのとき追手がくるのに気がつきました。「せっかく・・・」と思い鐘を湖に投げ込むとドボーンと悲しい音を残して鐘は水底へ・・・。そして、それから人の寝しずまった真夜中に鐘は「国分寺恋しやボンボラボーン」と鳴り出すということです。


駐車スペース3台ほど。簡易トイレあり。