水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

今泉湧水池(神奈川県秦野)

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天然の地下ダムといわれるほど豊富な地下水を埋蔵する秦野盆地。扇状地の末端には水が湧き出す湧水泉が点在し、名水百選の秦野盆地湧水群を形成する。なかでも最大の水量を誇るのがここ今泉湧水池。秦野駅からほど近く、寺院とマンションに囲まれた箱庭のようなささやかな憩いの場となっている。
太岳院というお寺と池がまるでセットのように今泉名水桜公園の散策路や遊歩橋にからめとられ、駐車場、トイレもある。
「今泉湧水池」という名は現地の案内板に見られたものだが、他に「太岳院池」という名も記されていた。龍と娘の池伝説も残っている。
もともとは畑地の中に湧き出す天然沼沢だったものを昭和二年に水泳のできるプール池として築造。水温が低くプールとしてはまもなく使われなくなったが、その後、養魚場や釣り堀として活用された時代も。現在はビオトープ護岸も採用され、自然環境の保全機能も担っている。
開花期の異なる18種もの桜が池まわりに植栽されており、長い期間、花を楽しめる。
池には鯉が生息。外来生物のミドリガメを駆除するためのフロート型捕獲器も見られた。
釣り禁止。
池の管理は地元愛護会と市の環境創生課が協働している。

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住宅が池岸まで迫るが、ビオトープ護岸がいい仕事をしている
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石積護岸。奥に見える白いものは富士山。下は2013年夏に自転車で行った際の今泉湧水池。中の島が見える


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水上デッキ


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吐き出しに鯉が集まっていた


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フロートタイプのミドリガメ捕獲器


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太岳院


マークした場所は駐車場。