水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

深見池(長野県阿南)


生態系のミステリーで国際的に知られる小さな池。ブラックバスにはフロリダバス系のDNAも。

かたわらの山裾には民家が立ち並び、変哲もない山里の小さな池に見えて、そのじつLAKE HUKAMIとして国際的に名の知られる純天然湖である。京都大学をはじめとする陸水学の研究機関がこの池の光合成硫黄細菌層を調査し、論文にとりあげてきた。
探訪時も、池には数カ所に生態系調査の網が仕掛けられていた。
周囲700mながら岸から急深となり、最深部は8mに達する。
釣りの方も、60cm近いオオクチバスが釣れた実績があり、週末ともなると小さな池を一周できる遊歩道は釣り人で取り囲まれる。バサーの他にコイ師もいた。

岸辺はほとんどをアシで覆われるが、50mおきほどに釣りができるようアシが刈られているので釣りはしやすいが、ハイプレッシャーゆえにライトリグでじっくり粘る釣り方が主のようである。
この池には、大蛇が娘に変化して現れる伝説も残っている。

2013年の夏は、他の多くの池が減水している中にあって、安定した水位を保っていた。
ただバスのボイルは少なく、20分に一度ほど小型のライズがあるのみ。
岸よりにベイトは多く確認できた。コイの泡づけも確認。

駐車場、トイレ、遊歩道、あずまやあり。


遊歩道とアシの切れ目


スピナベのボイル撃ちで白っぽい個体(2013年7月)


民家と調査網


駐車場と案内板


マークした場所が駐車場