水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

湯川ダム(長野県北佐久)

ゆかわだむ。

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ダイナミックな千曲川水系の地形。堤高と堤長がほぼ同じという峡谷ダムの雄姿を得るべく空撮体制で再訪。

釣り人泣かせの県営ダムは、ダムマニア泣かせでもある。

そぎ落としたような垂直の懸崖が、なんともいえぬ迫力ある景観をつくりだし、冬は氷壁、氷柱でも知られる湯川渓谷。
ここに建設された長野県営の治水ダムが湯川ダムである。ダムの天端は道路の橋を兼ねており、ダム湖上流部には軽井沢大橋もかかっている。
それにしても何という湖岸であろう。千葉県房総半島の豊英湖(豊英ダム)の切り立った湖岸を思い出したが、あれはダム湖上流部だった。ダム湖の最下流部でこの厳しさは見たことがない。
ダム湖前後の渓はヤマメ、ウグイが釣れるが、ダム湖の入釣ポイントは皆無といってよく、転落すれば這い上がることは厳しそう。
また、ダム本体がしっかり見えるビューポイントがなく、堤長53mに対して堤高50mという屹立した重力式コンクリートダムと二門のテンダーゲートの雄姿は、発行されているダムカードに印刷されたダム正面写真で満足するしかないのである。

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湯川ダム湖の天端からの眺め。インレット側ならともかく最下部でこんな景観のダム湖は見たことがない。

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管理所、駐車スペースと案内板


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ダムカード情報

bunbun.hatenablog.com


マークした場所が駐車スペース。