水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

原池(愛媛県砥部)

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四国最大の町である松山に隣接するというのに、砥部という町の池はなぜか日本最強クラスのミステリー水辺が三つもある。
この原池もインターネットでは50年のうちに32人が溺死、なんていう噂がまことしやかに囁かれている。なんでも、もんぺ姿の男女に声をかけられると、気がつくと池の中に体をひたしてしまっているとも。
原池だけでなく、近くの池でも霊能力者の宜保愛子が悪霊を調伏できずに退散したとか、町はずれのダムでは白い手がいくつも湖面に出てくるとか。単なる噂ではなく、香川県で知りあったへらぶな釣り師のおじさんが直接体験した話としても聞いていたので、砥部という地名を聞くだけでビビってしまう。
とはいっても現場に来てみると、池のインレット側はコンクリート垂直護岸で宅地化されているし、堰体側の上手には小学校もあって、そんなに怖い感じではなかった。
それでも、ふと池端を見るとほっかむりをした人がしゃがんでいるのが見えて背筋が凍った。近づいてみると、なぜか頭部ぜんたいを布でくるまれた、お地蔵さんだった。
釣り禁止看板あり。

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