水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

高谷堰(藤井堰)(千葉県袖ヶ浦)

藤井堰。たかやせき。
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内房トップ人気の釣り場。

隣合う藤井堰と野里堰のふたつを合わせて「高谷堰」という通称で呼ばれる。高谷(たかや)は池のある場所の地名。このページでは藤井堰を紹介する。
公園化されており、水生植物ゾーンと駐車場、トイレ、あずまや、遊歩道が整備されている。柵を越える必要があるが護岸の形状もまずまず釣りやすい。

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2013年夏の実釣調査で野里堰では反応はなかったが、藤井堰は小型のブラックバスの猛烈なアタックに驚かされた。
何度やってもスピナーベイトがまっすぐ泳がない。なぜだろうと思っていると、バスのアタックであった。魚が小さすぎてルアーを食い切れないのだ。それでも果敢に何度もアタックしてくる。
岸沿いに巻くと、毎回、スピナーベイトが園児を引き連れた保母さんのような状態になっている。くり返すごとに、ついてくるバスの数が増えてくる。ルアーをピックアップすると水面から何尾も飛び出して追ってくる。


フライに切り替えると、すぐ釣れた。
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だんだん針をはずすのが面倒くさくなってきて、手持ちのトラウト用バーブレスのシングルフックで、ほぼ一投一尾。
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人生最小記録更新である。
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やがて投げるのが無意味に感じられてきて、海用の五目ジグで真下に垂直フォールすると、カツオの一本釣り状態。
リールさえ使う必要がない。竿を下げてジグを真下に落とし、そのまま竿を立てて引き上げると、十数匹が競い合うように水面の上まで湧き上がってくる。食われないようにスピードを上げて落とす、上げる、落とす、上げるをくり返すと、そのたびに昇り龍みたいに湧いてくる。
どいつも腹がぺっちゃんこで、かなり空腹のようだ。
あまりの活性の高さに、どこまでやったらスレてくるかの実験をしていたが、だんだん幼児虐待のような気がしてきて、やめた。

まことに、こんな池もあるのだ。
捕食者がいない状態、つまり産卵後の親魚が駆除されたか何かの事情で、大量の幼魚が育ち、エサ不足に陥っているようである。(どの魚も腹がぺたんこ)
子どもにルアー釣りをおしえる場所としてはよいかもしれないが、なんだかかわいそうなことをしたと少し後味悪く池をあとにした。


全景(2015年11月)
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トイレ、駐車場、案内板
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※マークした場所が駐車場