水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

白駒の池(長野県佐久穂)

白駒池。白駒ノ池。

日本一、標高の高いところにある天然湖とは?

標高2100m以上の湖としては日本最大の天然湖。日本最大を銘打つには2100m以上というくくりがやや恣意的な感じがしないでもないが、2115mという標高に周囲1kmクラスの天然湖とは立派なものである。
一般的にいわれているところでは、日本一の標高にある天然湖は中禅寺湖とされ、湖面標高1,269m。これと比べても、白駒の池ははるかに高い場所にあり、中禅寺湖で日本一というなら、こっちの方が日本一、といいたくなるのも分かる。
もっとも規模を問わなければ天然湖として標高2,905 mにある二ノ池(長野県)というものもあるから複雑だ。
北八ヶ岳のうっそうとした原生林の中をくぐり、15分ほど木道を歩いていくと、神秘的な湖が姿を現す。ハイキング道が整備されていて、池の周囲を1時間ほどで散策できる。
この原生林は日本三大原生林のひとつに数えられ、苔むした倒木の光景は幻想的。ここだけで485種の苔類が確認されており、日本に生息する苔類の3分の1が集まっている。
また、池にはイワナが生息するという話もあるが、釣りは禁止されている。
国道299号線沿いの駐車場(有料)から歩いて約15分程度。