水辺遍路

実踏・日本の湖沼 8,150湖

男池(新潟県長岡)

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山古志で唯一? 釣りができる天然湖沼。

山古志(旧山古志村)南部の小松倉集落の山間にある周囲300mの池。
鯉の養殖のために棚田を改造して造られた人工池が多い山古志ではめずらしい天然湖とのこと。しかもほとんどの池で高級錦鯉を育てている土地柄だけに、釣りなどしようものならどんなことになるのか想像もできない雰囲気の中で、「コイやフナが釣れる人気スポット」と現地案内板に記されていることから、釣りが公認されているとみてよさそうだ。山古志でコイ釣りができる天然池があるとは、正直、驚きである。
また、昔は池のまわりをグラウンドに見立てて運動会もしていたという話だが、いったいどうやったらここで運動会ができるのか、便利が行き届く現代社会に生きている人間からすると驚きを越えた次元にある。山古志。

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あまやちの池から逃げた大蛇が、ここに。

伝説では、あまやちの池を水抜きされ、棲みかを追われた大蛇が、さらった庄屋の娘を背にのせてここに逃げつき、牛に姿を変じて棲み着いたのが、この男池とされる。
牛になったのはいいけれど、背にのせた娘は生きていたのか、その後、どうなったのかが気になったが、男池の近くにはかつては女池もあったそうだ。現在は田となって池の痕跡をとどめていない。(下写真)

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フナ、コイは見えず。確認できたのは・・。

さて釣り公認とはいえ、男池へのアプローチ路は離合困難な軽トラ専用のような道。
手堀りトンネルとして日本最長という中山隧道の史跡前の駐車場(トイレあり)にクルマを停めた。この駐車場は山古志・小松倉集落散策の拠点として指定されている。

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下の写真は旧隧道の横に新しく建設されたトンネルで、駐車場の入口はその手前。トンネルを勢いよく抜けてしまうと見落としやすいので注意。

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ここから国道を西に向かって300mほど歩く。途中、谷下に養鯉池も見える。

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まもなく右側に案内看板が出てくる。

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ここを折れて上り坂を進む。女池跡を抜け、平坦なところまで上りきると道は左に折れ、小さな養鯉池が現れる。一瞬、これが男池かと思って訝った。

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その奥へと歩いて行くと、やや見おろすかっこうで男池が現れた。

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岸から水面はやや落差がある。草に覆われた岸に阻まれ、水面はやや遠い。水面を目で追っていると、黒い影。ゆっくりとしながらもどこか神経質なその動き。ブラックバスだった。レンズを向けると、すっと水底に消えた。そうとう警戒心が強い。
立っているところから50mほど離れたところにも、もうひとつ40センチほどの大きめの魚影。望遠レンズでかろうじて捉えることができたが、魚種を明確に同定するほどには寄れなかった。ただ、シルエットと動きから、コイ、フナではなく、ブラックバスと見てよさそうである。

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他の魚種もいないものかと粘っていると・・。

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中山隧道横の駐車場と案内板。
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Googleマップには池として記載されていない。地図中央に男池があり、航空写真に切り替えると池を確認できます。マークした場所は駐車場。