「高見湖」魅力的な名だが、ちょっとやそっとでは会えない
高見湖は高見ダムが堰く発電専用貯水池。
堤体は北海道電力が管理する重力式コンクリートダム。
1950年代、日高山脈を流れる4つの河川を導水トンネルと11のダムでつなぎ、北海道全土をカバーする壮大な水力電源開発をめざした「日高電源一貫開発計画」において、下流側の静内ダムとコンビを組み揚水発電で主力を張る。
静内ダムのダムサイトまでは二車線舗装路だが、湖右岸を伝う上流へのルートはフラットダート。大型ダンプも通れる道なので道路状況は問題なさそうだが、長期間、一般車通行禁止が続いている。また、警備員がゲート前に立っていたので訊ねてみると、徒歩や自転車での立ち入りもできないとのことだった。
秘境中の秘境に、堤高70mの東の沢調整池
東の沢調整池は高見湖のさらに20kmほど(!)林道を進んだ先、まさに秘境の中の秘境にある人造湖。驚くべきことにこの池の堰体あh堤高70m! 北海道電力管理では最大の重力式コンクリートダムなのだ。
静内ダムから先は一般通行止めであり関係者以外でその姿を見ることは難しいが、警備員さんは高見湖の方は何度も見たというから、関係者にとっては別に難関ダムでもなんでもないようだ。