海津市歴史資料館の敷地内にあり、江戸後期から昭和40年にかけてこのあたりでよく見られた「堀田」を再現保存している。
短冊形の池である「掘潰れ(ほりつぶれ)」と、その間にのびる耕地「掘上田(ほりあげた)」を合わせて「堀田」という。
日常のお買い物や農耕労働への通勤は田舟で掘潰れや水路を行き来していたというから、なんとも牧歌的な里風景を思い浮かべてしまうが、実際は池底の泥をさらって掘上田の上に上げる重労働と隣合わせ。さらに湿田のため生産性も低かった。
木曽三川のはさまれた低湿地である海津は、江戸時代から多すぎる水との戦いだった。
はるか遠く薩摩藩の人たちがこの地に赴き、土木技術で治水工事が行われた縁で今も霧島市と姉妹都市になっている。
また、大正時代、排水で活躍した機械式ポンプも展示。
さらに昭和時代に堀田を埋め立てるために周辺の土を運んだディーゼル機関車も展示されている。
隣を流れる大江川はバス釣りでも人気。
駐車場の横にすぐ親水護岸があり、オカッパリもしやすい。ただし遊魚券を購入する必要がある。
日釣り券は300円。
また、周辺の大観池や田外池といった農村公園化された池も、案内板で紹介されている。
木曽三川水郷カードなるものも。
「掘潰れ」というおもしろい名前の池でした。
もっともここは再現された池なので、水位をコントロールする必要があります。コンクリートの排水口には木の板がはさみこまれていました。これで水位を調節するんですね。
違和感がないよう、さりげなく丸太の乱杭でカモフラージュしているあたりも小憎いポイント。
マークした場所は市民プール駐車場。