合口ダム、舟戸ダム。しょうかわようすいごうくちえんてい。
その名も水記念公園。8月の水まつりでは流木乗り選手権大会も。
水量豊かに富山湾に注ぎ込む庄川には、発電用をはじめとし支流を含め13ものダムを置くダム銀座。支流まで合わせれば、いったいどれだけのダムがあるのだろう。その庄川では最下流、いわばダム銀座のアンカーを務めるのが庄川用水合口堰堤である。
難しいダム名だが、ほかに合口ダム、舟戸ダムという二つの別名ももつ。
ダム自体はこじんまりとしたものだが、庄川扇状地の要から各農業用水路へ水を供給する統合取水口として産業史上の価値が高く、国登録有形文化財にもなっている。
周辺のレジャー要素が豪華絢爛。ダム周辺の庄川の景観は京都嵐山にも例えられ、水辺散歩道でゆっくりと艶やかな情緒を楽しめる。
また、左岸側の水記念公園はサイクリングステーションも設けられているので、上流側のダム銀座や白川郷の方に自転車で足を伸ばすのも楽しい。市街地や庄川温泉郷も近いので、折りたたみ自転車でのポタリングもよさそうだ。
水記念公園とその周辺には、水資料館、水車のある水記念ショップ、親水広場、アユ料理店、薬師温泉旅館と、一大水辺ワールドが広がる。
8月に庄川水まつりが開催され、全国流木乗り選手権大会(?)なるものが行われる。
公園とは道をはさんだ向かい側、庄川の左岸にあたる場所は、ほとんど地つづきながら舟戸公園という別の名の公園になっていた。
毎年1月に、厄払いのため鯉の放流を行う習わしがあるとのことで、「こいっぴ」というかわいらしい鯉のキャラクターが神社として祀られている。
恋愛成就のパワースポットを狙ったのか、とにかくお洒落でポップな神社である。
コンクリートとガラスで造られた現代建築アート風の社殿の屋上は展望台にもなっており、これがなかなかのスリル。
水記念公園と薬師温泉。
水記念公園の池。
堰堤近くの駐車場。向かいにはアユ料理店。
道をはさんで向かい側には、庄川水記念公園。
マークした場所は、水記念公園の駐車場。
<資料アーカイブス>