【べのきだむ。伊集の湖】
統合運用される国営やんばる北部5ダムのひとつ。5つのダムを地下トンネルの調整水路などで連携させ、取水ダムと集水ダムを効率的に運用する。
取水ダムにあたる辺野喜ダムは沖縄本島では最北に位置し・・と言いたいところだったが、廃ダムの可能性もあるものの宜名真ダムという貯水池が5kmほど北にあった。
とはいえ沖縄本島ではもっとも自然豊かなヤンバル(山原)エリアにあることに変わりはない。ヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、ノグチゲラ、ケナガネズミなどの天然記念物が生息。
湖名の「伊集の湖」は、白い花をつけるイシュの木から。
ダムマニアにとっても見逃せないのは、全国でもめずらしい複合ダム(コンバインダム)の堰体。堤長230mの重力式コンクリートダムと330mのロックフィルダムが手を取り合うように並び、500m超の翼を広げて原生林の沢を堰いている。
駐車場、トイレ、自販機あり。
ダム湖周辺にめぐらされた舗装林道では、側溝に落ちた小動物が山側に這い上がれるようにスロープが設けられていました。こういう心憎いワザに愛を感じますね。サンショウウオの仲間らしき生き物を路上で見つけました。
マークした場所は駐車場。