【はざこ りゅうじんいけ】

陸繋島のような細長い岬の腹に抱かれた海跡湖
正式名:間越 龍神池(はざこ りゅうじんいけ / 地理院地図に池の記載はあるが名称記載はない。現地案内板に「間越・龍神池」と記されていたのでこれに準拠した)
所在地: 大分県佐伯市米水津大字浦代浦
周囲長:530m
最大水深:3m
湛水面積:0.13平方km
湖面標高:2m
水域区分:汽水湖
成因タイプ:潟湖(海跡湖)
交通:佐伯駅からタクシーで40分(23km)
駐車場:あり




間越 龍神池の形態と景観
立地と地形(空撮)
龍神池は鶴見半島の中で剣のように突き出ている鶴御崎(つるみざき)の南海岸近くに立地。
防風林をはさんで海水浴場になっている砂浜がのびており、間越漁港を中心に民家と民宿の小集落がある。
池の北側は岬の背骨をなす標高250mほどの山が迫る。






吐き出しは海と通水した汽水湖
池の流出水路は110mほどで間越漁港として整備された海に通ずる。
海水の流入があり、汽水湖。



池頭側(流入口?)
明瞭な流入河川はないが、流入水路らしきものがあった。池頭のわずかな平坦地は交流館になっておりミニ市場も開かれるようである。


コンクリート護岸
池頭側の一角だけコンクリートで護岸されている。


西岸側の防風林

間越 龍神池の成因と歴史
入り江が陸封された潟湖
砂州の発達によって海から切り離された入り江が陸封された潟湖(海跡湖)。
龍神の棲む霊池として池畔に龍神社が祀られている。

龍神社
海側の池尻に龍神社が祀られている。
池の規模に対してはかなり立派な社殿と鳥居。


山側の池岸近くの洞穴?

津波研究の学術的価値が高い
全国的に陸の突端にある海跡湖は、湖底の堆積物のボーリングなど過去の大津波や地震研究で注目されているが、ここ間越 龍神池もしかり。
龍神池に生息する動植物
カワツルモ
大分県希少動植物指定(2017年)
環境省レッドデータ:準絶滅危惧
大分県レッドデータ:絶滅危惧II類
以下、現地案内板より。
カワツルモ
海岸沿いの湖沼や塩田跡の水たまりなど汽水域に
生育する多年生の沈水植物。地下茎が横走し、各節から水中華が伸びる。花期は春から秋までと長く次々と花をつける。
沿岸地の開発で産地が急減している。
(引用:角野康郎,2014.ネイチャーガイド日本の水草、文一総合出版)



魚類
訪れた際は池を一周歩いてみたが目視確認できた魚類はいなかった。
植生
ウバメガシなど常緑の照葉樹林帯。
野鳥
訪問日に現場で確認できた野鳥なし。
はざこ龍神池へのアクセス
鶴御崎を東へ進む



峠を越えて南海岸側へ
展望台があるが龍神池は真下すぎて見えなかった。


龍神池に到着
Pマークの駐車スペースがあるが、この奥にも二つ舗装駐車場がある。
下の2枚の写真では右側の木の間から池の水面が見える。


駐車場
池の駐車場としては大きすぎると思ったら、主目的は間越海水浴場の駐車場。なのでオフシーズンは、漁師さんの網の干し場になっていた。


案内板





マップ
ニッポン湖沼図鑑マップ

Googleマップ
マークした場所に駐車場。