聖高原周辺の湖沼群のひとつ。
北アルプスの清冽な眺望を横目にタイトな山道を上っていくと、やがて運動公園に着く。なんともアルプスがよく見える運動公園である。
この運動公園敷地をまわりこむように細道に入り、さらに300mほど進んでいくと左手に木々に囲まれた荒れ地が見えた。奥の方にわずかに水面が見える。ここが池だった場所のようだ。
水位が下がり、ただの盛り土のようになっているのは、かつて島だったところだろう。野鳥観察小屋らしきものもある。朽ち果てて今にも崩れ落ちそうな橋がなければ、島はもちろん池だったことさえ分からなかったかもしれない。
これほど強い廃墟オーラをもつ水辺もひさびさだ。廃墟水辺の必須アイテムである倒れた巨樹もん抜かりがない。
運動公園付属のキャンプ施設だったのだろうか。運動公園横にはやはり朽ちた巨大舗装駐車場があった。ここがクルマで埋まり、大勢の歓声が上がった時代に思いを馳せる。