水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

大沼池(長野県志賀高原)


志賀高原の池では代表格。

志賀高原の湖沼群で最大の池であり、シンボルともいえる池。
周囲5.5km、20万年前の志賀山噴火による溶岩流が河川をせき止めて生まれた。現在は池尻に堰体のようなものも見られるが、利水されているのだろうか。
四十八沼湿原とを結ぶ700段の丸太の階段を登っていくと、大沼池を上から俯瞰する好眺望が得られるスポットがある。天候によって湖面はコバルトブルーにもエメラルドグリーンにもなる。
見る角度によっても色は変わる。私が訪れた際は上から見たらコバルト色だったのに、湖面に降り立つと薄緑色だった。
大蛇伝説にちなんで毎年8月下旬に3日間に渡り「大蛇祭り」が行われる。伝説は数通りのバリエーションがあるが、領主の娘の黒姫と大沼池のヌシの黒龍との話は「まんが日本昔ばなし」の「大沼池の黒竜」として採話されている。
強酸性の水質のため魚はいないという。大蛇と黒姫の悲恋の伝説がある。
湖畔にはレストハウス、トイレ、休憩広場もあるが、アプローチは徒歩のみ。西側の清水口からの方が楽だが、高層湿原の広がる四十八池を経由する前山リフト側からのアプローチも捨てがたい。
類名の水辺として同県駒ヶ根市に大沼湖や、聖高原に大沼池ダム(すずらん湖)がある。



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志賀山頂から見た大沼池。


赤い鳥居が映える。


湖畔から。


湖畔のレストハウス。


峠を下って行くと、ときどき真っ青な湖面がのぞく。近くなってくるにつれ、青みが薄れてきて、湖畔に立つと透明になった。




水辺遍路謹製マップ。