水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

水元小合内溜(東京都葛飾)

水元公園、水元小合内溜釣り場。

水元公園の入口に立っている標柱のような看板には「釣り仙境」の黒い文字が目を引く。
これほどの規模と良好な管理状況を維持している都心近くの大型公園が「釣り仙境」を公言するのは驚きというほかない。
水元公園を構成する主要な池は、江戸時代に築造された小合溜(こあいだめ)。灌漑貯水と洪水調整地の役割を兼ねた。
この小合溜は、公園の豊かな緑に囲まれた外溜と、住宅地の中にクサビを打ったようなかっこうでのびる内溜(うちだめ)の二つからなる。
どちらも釣りが公認されており、野釣りの様相の外溜に対し、内溜はコンクリートの親水護岸をもち釣り堀の雰囲気に近い。
深さが1mもない外溜に対し、内溜は3〜4mと深く、昔から都内における絶好のへらぶな釣り場として栄えた。今でも釣り師の姿がたえることはないが、往年の活況を知る者からすれば、さびしいぐらいである。
釣りは柵ごしとなることと、水面までやや高低差があることから、地元釣り師は水元スペシャルともいえる道具に工夫をこらしている。
釣り場としての駐輪場は用意されているが、駐車場はない。また水質悪化を防止するため、残ったエサのゴミポストも駐輪場横に設けられていた。
釣り場の利用時間が設定されており、投げ釣りは禁止。


案内板


水辺遍路マップ


マークした場所が駐輪場