水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

荒池・大堤池・細口池(愛知県名古屋)


昭和フルボディな健康ランドでエアー池浴も復活

都市部にありながら周囲をすっぽりと木々に囲まれた荒池は、いかにも魚が釣れそうな雰囲気が漂う野池。初夏の風が吹くようになるとヒシモがびっしり生えて釣りがしにくくなるそうだ。2000年ごろまではライギョも釣れていたという。
池岸には長らく愛されてきた24時間営業の東海平針健康センターがあり、名古屋方面の池めぐりの際には何かとお世話になってきた。特に「絶景露天風呂」と銘打たれた屋外浴場からは、素っ裸で荒池と対峙できる至上の喜びがあった。
しかし全国的に健康センターの閉館があいつぎ心配だったが、広大な駐車場を喫茶店やスーパーに切り売りするようにしながら生きながらえてきたが、コロナ禍でついに休館・・。
2023年9月に復活したという報を聞き、2024年2月に再訪。ぺらっぺらな当世ふうのリニューアルで小綺麗になっていたらどうしようかと不安だったが、幸いにも(?)改修は最低限に抑えられており、昔ながらの外観や演芸場、そして居酒屋も健在だった。ただ、フロントのピカっとしたウッディー感はどうにも、もったいない。年季の入った壁紙を再現した再生壁紙なんてどう? タバコのヤニも忠実に再現とか。
最近は昭和レトロブームの影響か、若いお客さんも多いそうで、頼もしいことだ。一方、全国的に見てくれだけの昭和レトロも多くなった気がする。ここにはホンモノがある。

2013年の荒池



2019年の荒池


2024年

館内の居酒屋。

 

周辺の池

大堤池

ホテアオイの大繁殖で2000年ごろにいったん水面が消失。2005年ごろからの浚渫工事で水辺が回復した。


細口池公園

調整地を中心とした公園。
池は釣り禁止。



 

Googleマップ

マークした場所は健康センター。