水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,100湖

天橋立公園の池(京都府宮津)


雪舟「天橋立図」(京都国立博物館蔵)

大江山 いく野の道の 遠ければ
     まだふみもみず 天橋立

いきなり国宝の水墨画と、百人一首の名歌からのオープニングで失礼しました。
松島、宮島とならび日本三景のひとつとして今なお京都でも屈指の観光客動員数を誇る特別名勝「天橋立(あまのはしだて)」。その正体は宮津湾内で海流によって一本の帯状に土砂が堆積して形成されたと考えられている長さ3.6kmの砂洲。
自然が生み出した神秘の橋で、神話の時代から日本人を魅了してきました。
なお、上の「天橋立図」の本物は明暦の大火で焼失し、現在、国宝となっている絵そのものは下書きという説もあります。下書きで国宝級なら本物はさぞかし・・。

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天橋立によって海から切り離された内湾は「阿蘇海」と名付けられています。見ようによっては北海道のサロマ湖と似た境遇といいますか、汽水湖に見えなくもないのですが、ここではあくまでも「海」なんですね。

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天橋立を10倍楽しむ、10通りのビュースポット。

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十景ビューポイントの分かりやすいマップがなかったので、国土地理院の便利な3Dマップをもとに水墨画風で描いてみましたが、やっぱり雪舟師匠のように現場を歩きこまないとだめですね。

「天橋立十景」と呼ばれる代表的ビュースポットがあり、特に有名なのが湾北部にありケーブルカーで登れる傘松公園からの「昇龍観(斜め一文字)」と、天橋立駅からモノレールも出ている文珠山頂の天橋立ビューランドからの「飛龍観」。
「昇龍観」が日本人の頭の中にある静的な天橋立のイメージそのものとすれば、「飛龍観」は躍動観と変化に富んだ景観構図。
そのほか上に掲載した国宝「天橋立図」に描かれている「雪舟観」(天橋立雪舟観展望休憩所)や、「一字観」(大内峠一字観公園)も。

日本の道100選。サイクリングコースも。

天橋立はまさに名の通り天然の橋。この橋に通された道が府道「天の橋立線」。白砂と黒松に囲まれた砂利道で、現在は歩行者と自転車専用道となっています。

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栗田半島西部から天橋立北側まで「栗田半島天橋立シーサイド自転車道」が設定・整備されており、レンタルサイクルもあります。この地方独特の景観スポット「伊根の舟宿」「阿蘇の舟屋」も合わせてまわっておきたいところ。

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応用編。行きはレンタルサイクル、帰りは渡船。

天橋立周辺の駐車場はすべて有料。
もっとも一般的なモデルコースは下記のようになるだろうか。「往路レンタルサイクル+復路渡船」のお得なチケットも販売されているようです。

天橋立駅
 ↓
モノレールでビューランドへ行き「飛龍観」を。
 ↓
府道「天橋立線」をレンタルサイクルで走り抜け、伊根の舟宿を見てまわる。
 ↓
笠松公園方面に戻りケーブルカーで笠松公園に行き「昇龍観」を。
 ↓
一の宮桟橋から阿蘇海を渡船で渡り天橋立に帰還。

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天橋立の池。

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前置きが長くなりましたが、本題の「天橋立公園の池」を紹介します。
有名観光地は個人的にはちょっと苦手ということもあり、この池がなかったら天橋立にわざわざ行ってみようとは思わなかったと思います。そうしたら雪舟師匠の「天橋立図」をじっくり見る機会もなかったかもしれないし、そういう意味では恩人のような池になってしまいました。
この池、天橋立公園の多目的広場の奥で、訪れる人もなくひっそり。
横の水路にはクラゲが泳いでいました。

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