きたまただむ。
富山県の難敵ダムに挑む
日本各地に点在する、会うことさえ困難な難敵ダムの数々。
北又ダムはそんな貯水池のひとつではあるものの、ダムへのアプローチ路が一般車両通行禁止となっているタイプ。とはいっても自転車、歩行者であればオーケー(※)との情報もあり、難関ダムとしてはチョイ緩め? でもその行程は往復で20kmもあり、箱根峠越えぐらいの標高を登坂しなければならないし、ダムマニアの単独到達レポートもほとんどなく、実際の状況が分からない。
2020年夏、折りたたみ自転車でのアタックを試みた。
(※)自転車は車両に属するため、規制対象になる可能性があります。通行を考えている方は朝日町役場に問い合わせて確認をしてください。
行程
スタート地点
ホテルわきの林道入口脇の駐車スペースにクルマを停め、折りたたみ自転車ブロンプトン号を出動。
左側の県道はこの先、消失。右側の舗装林道を進む。
林道起点
あれ? よく読んだら、チャリも軽車両だからダメ?
このときテンションが上がりすぎて脳内で都合よく解釈してしまったのか、ダメってことに気づかず進んでしまった。ごめんなさい。
混浴露天風呂
地図に混浴露店風呂とあるのは、コレか!
一応、脱衣場の囲いはある。
ゲート
かなり頑丈なゲート。先にトンネルが見える。
このトンネル、照明がないので強力なライトが必要。ライトがないと、ほんとに何も見えない。
ダム管理者だろうか。一台、ゲートを開けて通っていく四駆車があった。
朝日小川ダムと日本海のビューポイント
眺望はいいが、折りたたみ自転車には坂が少々きつい。ただ、激坂というほどではない。
連弾の滝
急勾配を上るため道は直登から、大きくつづら折りへ。
行く先の峠に向けて、川は連弾の滝。
越道峠
この峠は分水嶺になっており、北又ダムはここから、けっこう下に下る。
北又ダム到着。
行程10km。獲得標高616m。
ダム管理所のゲートの看板には、登山者、釣り人に向けて、ボート禁止とのこと。
それにしても、ここまでボートを持ってくる強者がいる?? 担いで?
北又小屋とタクシー
ダムのある場所は登山拠点にもなっており、北又小屋という山荘があるので秘境ダムの雰囲気はない。
そしてタクシーの料金案内も。金にモノを言わせれば、じつにイージーにアプローチできるのだ。これでは難関ダムとはいえない?
北又ダム
北陸電力が所感する水力発電専用の重力式コンクリートダム。
苦労して到達したせいか、神々しく見えた。独特の顔付き。
空撮しないとワンアングルでしか見えない。