水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

伊賀三ツ池(三重県伊賀)

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既視感を覚えるこの池の配置・・そうだ、同じ県内の松阪にも三ツ池があって池めぐり絵図にしたことがあった

伊賀野池の多密地帯でもボスキャラのような池。ゲーム風にいえば、このボスキャラは三位一体、三つの池を同時に倒さねばならない。釣り人にとっては三つの池を同時に攻略できるうれしい池である。
浄水場のような施設が隣接しているあたりもボスキャラっぽい。この施設の正門前には石碑があって漢文調でこのような書き出し。

「枡池新池〇喰池三池・・」(※〇は判読できず)

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石碑と駐車スペース。左写真の右の石碑に「「枡池新池〇喰池三池・・」の文言あり


カーナビ画面では、三ツ池、新池、枡池が並んでいるように見えるが、上記の記念碑の碑文からすると、枡池、新池、鶴喰池を三位一体で「三ツ池」と呼ぶということであろう。
鶴喰池と枡池についてはおのおのページを設けたので、このページでは新池の写真を下に掲げる。

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中堤で区切られた三位一体で「三ツ池」という統合名がありながら、三つの各池がそれぞれ独自の名をもつ三重県の池といえば、なんとなく既視感がある。それもそのはずで、よく似た事例を鳥瞰図絵にしていた。
松阪の三ツ池である。

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松阪の三ツ池公園


同じ三重県内とはいえ伊賀の三ツ池と松阪の三ツ池は直線距離で30km以上離れている。同じ池文化圏でくくることができるのか微妙なところだが、ともに各池が個別の名前をもち、総称として三ツ池という別の名が与えられている。
なぜか真ん中の池は、伊賀も松阪もともに「新池」となっている。ところがこの新池、特に他の二つよりも新しくは見えない。
新池についてはこのページに写真を掲載しているが、鶴喰池と枡池については他に個別にページを用意した。
当稿では識別のため「伊賀三ツ池」と表記したが、一般的な名称ではない。また、伊賀にはもうひとつ三ツ池があり、そちらには個別の池名はないのか判明していないのか、伊賀市の溜め池ハザードマップでも「三ツ池1」「三ツ池2」「三ツ池3」と表記されていた。この三つの池は深く印象に残った素敵な池で、水辺遍路では五年にわたって名称不明のまま「遊免の3池」という仮称をあてて掲載してきたが、このたび、やっとオフィシャルな池名へと改めることができた。といっても「三ツ池1」「三ツ池2」とかだが。
識別のため、今回そちらの掲載名は「槙山の三ツ池」とした。


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伊賀三ツ池のうち、新池の堤。右手に見えるのは浄水場らしき施設。


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鶴喰池と新池の中堤(左)と、枡池と新池の中堤(右)


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マークした場所は駐車スペース(2〜3台)