喰われたのは、ほんとうに鶴なのか?
伊賀野池の多密地帯にあるボスキャラ感のある池で、橋のような中堤で分割された三つの池のうち西の一角を占める。ほかの二つの池がヨシ原を蓄えるのに対し、この鶴喰池は水没した牧草地のような感じ。湿原の山池を思わせるちょっと変わった味わいで、平地にある野池の顔とは思えない。
それにしても「鶴喰池」とは、また何とも物騒なネーミングである。この湿原のような水没した草むらに誘われて鶴が降り立つや、ガボッと引きずり込むヌシの正体は・・ワニぐらいしか思いつかない。
名に「喰」が付く池を全国的に見ていくと、同じ伊賀市内の蛇喰池をはじめ、兵庫県には小鳥喰池と大鳥喰池という兄弟池があり、そのぐらいならかわいいものだが、埼玉県の馬喰沼となるとシビれるものがあり、長野県の舌喰池に至ってはいくらなんでもヤバすぎである。
さて、鶴喰池のネーミング。疑っているわけではないが、合っているのか不安もある。というのもカーナビでは三ツ池となっており、現地の碑文で「●喰池」との文字は確認できたが、「●」の部分がよく判読できなかった。鶴ではなく、じつは違うものが喰われていたら?
マークした場所は駐車スペース(2〜3台)