瀬戸内海に浮かぶ「浮城」と新幹線。
満潮時には瀬戸内海に浮かぶ要塞のような姿になったことから「浮城」とも呼ばれた三原城。現在、山陽新幹線の三原駅が天守台に寄り添うようなかっこうになっているが、天守閣自体はもともと造られなかった。
城下町では年に数回、盛大な祭りが催されており、訪れた日も通りでは祭りの準備がなされていた。
それにしても新幹線の駅とお城の密着ぶりが、すごい。もし天守閣があったら、そのまま駅ビルになってしまいそうなほど。駅チカではなく駅ナカのお城といえよう。
お堀は海水が入り干満がある
お堀はもともとは湾の一部。というのも城郭の敷地自体が湾に浮かぶ複数の島の間を埋め立てて造成されたものだという。
瀬戸内海に向けた舟運の港の役割もあった。
駅構内にもお堀の痕跡が?
2020年の再訪で目に止まった。駅構内にあるこの池は何だろう? 上は新幹線の高架。横の石垣から水が噴き出している。
お堀近くの船溜まり
漁船が係留された船溜まりには、けっこう大きなクロダイの魚影が。
城下町
三原浮城まつりが毎年11月上旬に開催。
道の駅
三原の町を見おろす高台に国道2号バイパスが通り、道の駅も。夕方には瀬戸内海に沈む夕日、夜は三原の町の夜景が美しい。
映画の舞台
三原市の名誉市民でもある映画監督、新藤兼人氏は目の前にある小さな島・宿禰島(すくねじま)を舞台に『裸の島』を製作した。
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地酒と郷土食
横山大観画伯も愛したという三原の地酒「酔心」。