水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

箕輪堰(仮称)(千葉県茂原)

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道からまっすぐダイブしそうなオープンさが魅力。

皿池タイプの中でも平地より水面が低く盛り土のない池。一部をのぞきフェンスやガードレールもないので、夜間など道路からまっすぐダイブしてしまうんじゃないかというオープンな魅力があり、こういう池を見るとうれしくなる。
そういえば茂原には、ダイブタイプ野池の大御所とでもいうべき前堰があった。これはほんとうに猛スピードでダイブしてもおかしくない究極感のあるオープンさだ。

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さて、この池でもうひとつ目を引いたのは、水面の各所に見られた黒い「へらだま」。へらぶななどの魚の群れの背が集まって、水面の一部が黒々と墨を流したように見える現象だが、へらだまと呼ぶにはあまりに小さな、直径30〜40cmほどのごく小さなものがあちこちにできている。
岸のすぐ近くにも玉があったので、かがんで目をこらしてみると、黒いものは魚の背ではなく、巻き上げられた泥が、アオコを押しのけて黒く見えるのだった。
たえず底から泥が巻き上がっていて、むらむら動くものだから、てっきり魚群がつくる玉に見えてしまったが、泥を巻き上げているものの正体は、なんと、オタマジャクシだった。
多くの池を見てきたが、オタマの玉「タマタマ」を現認したのは初めてである。

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茂原北部の野池マップを更新。
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