ようすいえん、水軒公園。
潮の干満により水位が変化する庭園池。
養翠園は紀州藩によって造園された池泉回遊式の日本庭園。天神山と章魚頭姿山(たこずしやま)を借景とした構図はスケールが大きい。池は、御池とも大池とも呼ばれ、和歌山湾と通じ海水を引き込んでいるため、潮の満ち引きによって生じるさざ波が水面に独特の表情を与えている。
入場は有料ながら一見の価値あり。
全国の名勝を和歌山に集めようとした意欲あふれる紀州藩。その底力を感じさせる庭園だけに、人工のものとしては名勝中の名勝といえよう。
遊歩道、あずまや、資料館、駐車場、トイレあり。
隣接する水軒公園は無料。
養翠園と隣接する水軒公園には広い無料駐車場と、フィールドアスレチック、ドッグラン、広場がある。
類例は全国的にも東京にひとつ。
潮の干満を利用した大規模な汐入の池と、池を横切る直線上の堤を組み合わせた作庭は、中国の西湖をモデルにしたとされており、全国的にもここと東京の浜離宮恩賜庭園しかない。浜離宮近くの旧芝離宮恩賜庭園も造園当時は汐入りの池の構造だったが、現在は淡水化されている。
東京にもどってみよう。
駐車場・案内板
マークした場所が駐車場