水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

津幡池(石川県津幡)

つばたいけ。
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犬の置物を町のあちこちで見ることができるという津幡町は、不動ヶ池をはじめとしてお不動様の信仰が厚い地域。
町の名前が冠せられている津幡池にも、犬の姿となって池の決壊リスクを教えてくれた不動明王の昭和伝説が残っている。
石川県民の森の敷地内にありインレット側に公園駐車場もあるが、池自体は公園要素にはなっておらず、遊歩道などは設けられていない。
津幡の野池群はバスポンドとなっていた池も多かったが、昨今は水抜きが行われている池も多く、釣り人にとってはなかなか厳しいエリアとなっている。

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1944(昭和19)年春、大雨が降ったある日のことです。津幡地区の通称「平谷(へいだん)」に住む女性が畑が心配で見に行くと、一匹の犬が畑を駆け回り、今にも飛びつかんばかりにしていました。不審に思って辺りを見ると、隣の田んぼが水浸しになっていたので、急いで区長に伝えました。調べてみると、近くの堤が決壊しそうになっていたため、近くの住民で土のうを積み、大事には至りませんでした。 その堤には古くから不動明王(ふどうみょうおう)を奉ってあり、犬に姿を変えて堤の決壊を知らせてくれたのではないかとうわさになったそうです。
(津幡地区の伝説「忠犬」の話より引用・津幡町観光ガイドより)

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マークした場所は石川県森林公園の駐車場。