北海道電力が所管する発電用ダム。
山奥へと通ずる道のどん詰まりに立地することが多い発電用ダムは、その行程が長い往復ピストンになることもしばしば。
それにしても町から往復100kmというロングピストンは全国でもここ富村ダムぐらいではないだろうか。
「富村ダム」と書くとなんともありきたりな感じがしてしまうが、カタカナ表記の「トムラダム」という字面がやっぱり似合う。あの夏山史上最悪の遭難事故の舞台となった「トムラウシ」。トムラウシ山の登山口は県道どんづまりにある国民宿舎トムラウシ温泉。やはりこのダムはトムラでなければならない。
道程のほとんどは快適な二車線舗装路とはいえ、岩松ダムを通り過ぎ、十勝ダムを過ぎ、上岩松ダムを過ぎて十勝川沿いにさらに奥へ奥へ。とにかく遠い!
そしてやっと着いたダムへのダートのアプローチ路入口。あと2kmのダート・・と思ったら、まさかの一般車両通行止め。まさか、というか、北海道のダムではわりとよくあることなので、それほどショックでもなく、クルマを置いて歩き空撮でかろうじて姿を捉えた。
林道の規制は道路崩落によるもので開通未定とのこと。