水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

徳水園の円筒分水池(岩手県奥州)

円筒分水アクアパーク。

日本最長ダムの水を分ける日本最大の分水池。

日本三大扇状地の胆沢平野を貫流する胆沢川。
戦国時代から江戸時代初期にかけて二つの取水堰が造られた。二つの堰はわずか1kmしか離れておらず、上流側の堰がたくさん水を取れば下流側の水が少なくなり、ときに流血の事態にまで激化する水争いは昭和になるまで絶えることがなかった。
国営事業で日本最長の堤長をもつハイダムである胆沢ダムが建造された現在、ダムから取水された農業用水は、国内最大級の円筒分水工によって二本の幹線水路に公平に分配されている。
サイフォン式で円筒の中心から湧き上がる水は勢いがあり、吸い込まれそうな迫力がある。分水池の周辺は円筒分水アクアパークとして親水公園化され、国道沿いという立地のよさもあって見学もしやすい。
円筒分水の規模としては農業用としては日本一ということだが、実際に訪れて見てきた範囲では、上水道用の下九沢分水池(神奈川県相模原)の方が少し大きい気もする。
駐車場あり。

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日本最大級の円筒分水工。


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アクアパークには、三連水車のあるビオトープ池と手こぎいかだの池もある。


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国道沿いにありアクセス性もよい。道をはさんで反対側には胆沢まるごと案内所なるものも。


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駐車場と案内板。

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マークした場所は駐車場。