この池にまつわる伝説、母を思う姫が身投げをした悲話をもとにした謡曲や古典落語の「松山鏡」の舞台となっていることもあって、鏡ヶ池公園として駐車場、トイレも整備されている。
今でこそ周囲長80mほどの円形の小池だが、昔は2千平方メートル、スカイツリーの土台ぐらいの広さの池だったという。といってもピンと来ないだろうか。換算すると周囲長160mぐらいの池。現在の倍。ポンド型の釣り池ぐらいの大きさといった感じ。土砂崩れなどで埋まって小さくなってきたとのことであるが、歴史と伝説にまみれた池だけに、底が見えるほど浅くなっているとはいえ、湛えている水にはどことなく厚みのようなものがある。
見ようによってはだたの水たまりにしか見えないかもしれない。ただ、こういう池は無性に気になる。溜まっているのは、水だけではなさそうだ。
マークした場所は駐車場