てなかいけ。
2千メートル越えの堤長はすごすぎるのに、じつに地味。
東播の野池群のひとつ。東播野池に多い典型的な皿池タイプの池である。平地にぐるりと堤をめぐらせる構造のため、近代ダムに代表される谷池タイプと比べ、池の規模に対して堤長が長くなる傾向がある。
堤体の長さはじつに2,118mもあり、全国一の溜め池数を誇る兵庫県下でも、加古大池(1位)、西光寺長池(2位)、昆陽池(3位)に次ぐ第四位。
なんと一位から三位はいずれも全国ため池100選にも選ばれている大御所。オリンピックでもそうだが、なぜか人間界では第四位はじつに地味。しかし誇るでもなく媚びるでもない静かなたたずまいは美しくもある。