日本三名山の霊峰・白山の表参道口ともいえる白峰温泉。
さすが歴史ある土地だけあって、温泉街の中心には今も総湯が構えている。一方、少し離れたところには新しいリゾート施設と日帰り温泉と白山砂防科学館があり、そのすぐ横に名前が分からない古い小さなダム湖があった。
風化したコンクリートが自然岩のような風合いに朽ちて、洪水吐から流れ出る水はまるで天然の滝の様相である。
一日の最後に、こんな味わい深い無名ダムに逢えたときはその日の苦労が報われた気がする。
周囲の緑に埋もれそうな堰体の奥には、少しだけガッシュホワイトを溶いたようなエメラルドグリーンの湖水がのぞいていた。
温泉街に下ると、折しも夏祭り。手作りの盆踊りを眺めているうちに夏の一日が暮れていった。
白峰温泉総湯
ダム湖横のレジャーリゾート。
案内板。
水辺遍路マップ。
マークした場所は駐車場。