水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

潮入の池(東京都中央)

浜離宮恩賜庭園

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東京では唯一、海水が入る池。鴨場も見ることができる。

首都圏の季節のたよりとしてメディアにもよく登場する特別名勝の浜離宮。江戸時代には徳川将軍家、明治になって皇族の別邸にもなった経緯をもち、東京を代表するブランド庭園である。2月の梅から始まり3月には菜の花、8月にはキバナコスモスが園内を彩る。
園内にある「潮入の池」は、その名のとおり潮の干満に従って変化する景観を楽しむ設計になった庭園池。かつてはこういったタイプの池は都内にいくつかあったが、東京湾の埋め立てなどでここだけになってしまった。
潮入の池は単一の池ではなく、大泉水、横堀、鴨場などの水辺の集合体で、すぐ外側の東京湾とは水門で通水している。生息魚類はマルタウグイ、シーバス、ボラ、ハゼ、ウナギなど汽水系で、コイ、フナはいないとのこと。
入場有料なのでバードウォッチング専門に来ている人は見かけなかったが、かつては鴨猟も行われた将軍家の鷹狩り場だっただけあって水鳥も豊富で、ホシハジロ、マガモが見られた。
庭園外の東京湾には水上バスも発着し、最寄り駅は無人運行鉄道のゆりかもめ汐留駅。公園駐車場はないが、首都高速・汐留駐車場が近い。
入園料300円。

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東京湾と水門


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網で取り逃したカモが他のカモ群に危険箇所として伝えるのを防ぐため、鷹を使って仕留めるというようなことも昔は行われていたようだ。

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小覗(このぞき)と叉手網(さであみ)。小覗の右側の筒は、エサの投入口か。
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鴨猟の案内板


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潮入の池にかかるお伝い橋


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池のまわりの建物など


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案内板
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マークした場所は入口(車両不可)


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