せんばちょうためいけ。
名前が魅力的だが、湖相、堰体の見ごたえといい、期待を裏切らない。
ただアプローチ路が少し分かりにくい。二車線路の県道300号から1.5車線路の舗装林道に入り3kmほど進むと、右手に池へのアクセス路がある。ダートとなるが500mほどで正面に堰体が現れる。幅が狭く細長く谷底にすべり落ちていく堰体は堤高20mというスペック以上のものを感じて壮観だ。
こういう細長いアースダムは何ともいえぬ緊張感がたまらない。
堰体の上に出てみると、池を取り囲む山が低く見える。ぎりぎりの山の高いところまで湖面を引き上げているからだろう。水を抜けば目もくらむような深い谷底が現れそうだ。
堤の上には立派な石碑が立っているが、読めば平成生まれの溜め池だった。