竜地公園。
子どもの笑い声の横で、なんという凄み。
地図で見たとき、その迫力ある名前に気後れしそうになったが、いざ行ってみると新しい二車線道路沿いの公園が寄り添い、駐車場も完備。コンビニや住宅も立ち並び、当初のイメージがことごとく覆された。
池の堤には公園から階段も設けられており、苦労することなく堤の上に立てた。横では子どもらが遊んでいる。
そこにあった池は、すり鉢のような100パーセントのコンクリート護岸。その荒涼たる面だちに唖然とした。これはこれである意味、凄みがある。
さらに凄みを加えているのは、池のただ中にある垂直護岸のコンクリート島。まるで要塞だが、よくよく目をこらせば水天神らしき祠が見える。やはり、もともとは名だたる池のようだ。
それにしても、この島は天面までコンクリートで固めているようだ。木が一、二本、見えるが、木の根元だけまるく土を残している。
取水樋があるので溜め池としての機能がなくなったわけではないようだが、周辺の宅地化によって調整池の役割も担わされてしまったのだろう。
ある意味、忘れがたい池であった。
釣り禁止。
マークした場所は駐車場。