水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

恩原湖(岡山県鏡野)

おんばらこ。恩原ダム。
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発電用としては現存最古のバットレスダムが堰く山上湖。

鳥取との県境に近い恩原高原に位置する気持ちのいい山上湖。へらぶななどの釣り場になっているが遊漁料が必要。漁業権が設定される前はブラックバス釣りもできたが、現在はルアー釣りは禁止
周辺にはオートキャンプ場、野鳥の森、スキー場もあるが、レジャーレイクのような喧噪からはほど遠い閑静さ。
夏は白樺がすがすがしい高原らしさを、秋はカラマツが金色の針をさらさらと落とし、冬は氷紋が湖面を造形し、季節それぞれの表情が豊か。恩原湖という名前もどことなくいい。
付近には他にダムや池もなく、孤高の趣きも好きなところである。
一方、ダムマニアにとっては、はずすことのできないレアダムで、全国に現存6基のみのバットレスダムという珍しい構造の堰体は登録有形文化財と近代土木遺産にも選ばれている。
中国電力が管理する発電用ダムで、昭和2年竣工。発電用としては現存する中でもっとも古いバットレスダムでもある。バットレスダム全体としては北海道函館市の笹流ダムが現存最古。もっとも全体でも6基しかないわけだから、ふつうの人にとってはどちらでもいいことかもしれないが、ダムマニアにはそんな差異も心躍る萌えポイントになっているのかもしれない。

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遮水パネルを格子状の支柱で支える独特の外観のバットレスダム。登録有形文化財。


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山上の楽園を思わせる峠近くのダム湖である。


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釣りに関する規定(左)、湖から見た堰体(右)


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ダム天端とダム内側はいたって普通。右は管理棟。


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マークした場所は駐車場。