水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

野毛山配水池(神奈川県横浜)

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日本の配水池の元祖?

野毛山の上から百年近くにわたって横浜の街を見下ろしてきた歴史ある配水池の遺構。案内板には「旧野毛山配水池」と記されている。
配水池とは、浄水設備で処理された水道水を家庭などに分配する前に貯留する池。水圧をかけるために高所に設けられることが多い。
全国にいったいいくつの配水池があるのか。数百ということはないだろう。数千単位だと思う。
そんな配水池の元祖とでもいうべきが、ここ野毛山配水池。水道設備自体は百年以上前に造られた。もともとは浄水場と野毛山貯水池で構成されていたが、関東大震災で破損。配水池として造り直され1930年から運用開始。なんと平成に入るまで現役だった。
現在は隣の芝生広場の地下にある「新野毛山配水池」(1967年〜)がその責を担っている。
配水池のまわりには動物園、広場、展望台もある公園。利用は無料だが配水池跡は立入禁止。
近代水道発祥の地を検証する銅像や、東京オリンピックの碑もある。

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野毛山配水池のシンボル。弁室だろうか、円筒形の建物が二つ。地下神殿に通じている。


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いかめしい門
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案内板など
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野毛山配水池の文字が。円形の部分が配水池。二つある。


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展望台からの眺望


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野毛のつり橋。なんとデザインしたのは、「用の美」を提唱した民芸、今風に言えばプロダクトデザインの大御所、柳宗理だとか。スプーンや鍋ぐらいしか知らなかったが、橋もデザインしていたとは