水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

駒込池(栃木県大田原)

【こまごめいけ / 駒込の池】

源平合戦で絵巻の名シーンにもなった弓の名手・那須与一にまつわる池

松尾芭蕉ゆかりの里のひとつであり、那須与一やその愛馬の故郷でもある黒羽には豊かな田園が広がる。そしてこの地にはなぜかぽつぽつと伝説の池が点在し、そのひとつがここ駒込池で現地に案内板が立つ。
溜め池としての機能を持つが、馬と鵜の間に生まれたのが那須与一の愛馬誕生のミステリアスな伝説も。那須与一といえば、源平合戦の屋島合戦で絵巻の名シーンにもなった弓の名手。
遠く四国の屋島中学校で、池好き少年の一人だった自分にとって那須与一は地元の有名人だった。住んでいた家の横の溜め池にも石碑があった。ここ黒羽出身だったとは。
「黒羽」は馬と鵜の間に生まれた名馬の話であるが、そういえば馬と人の間に生まれた子の異種婚姻譚は福島県の鏡ヶ池にもある。
黒羽運動公園、黒羽温泉・五峰の湯が近くにあり、公園内には調整池もあった。
公園にあった黒羽案内マップには、駒込の池のほか、八溝県立自然公園にある鏡が池も紹介されている。


温泉と公園調整池


 

駒込池の案内板と黒羽の地名由来

以下、案内板より。

長谷田の駒込池は、水田灌減のために設けられた溜池である。
この辺りは、古くから鵜黒(うぐろ)の冊と呼ばれ、那須資隆の居城高館の近傍にある亜衝地であった。ここゝに野馬を追い込めて囲う牧馬があり。那珂川の牛居渕に川鵜の大群が棲んでいた。
ある日鵜の大王と一際すぐれた駿馬の仲から子馬が誕生した。漆黒の毛並みの美しく飛鳥のように素早い世にも稀な名馬で、「鵜黒
の駒」と名付けた。
元暦二年那須与一宗隆は、屋島の戦いで、この馬に乗り、なぎさに駒を進め、見事に扇の的を射当て、「天下一の弓取りよ」とほめられた。
なお、このお話は、黒羽の地名考説の一つとなっている。
大田原市



 

Googleマップ

マークした場所は温泉の駐車場。駒込池は西に400m。