水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

八幡池(山口県美祢)

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カルストロードの起点となる交差点に位置する上下二段の溜め池。
上池と下池とでは築造に100年の開きがあり、かたや池と呼び、かたや堤と呼ぶ。上下二段で、上と下とで池と堤と池名が異なるのは、きわめてめずらしい。
八幡池は赤郷の古老から聞き取った伝説によれば、大堤の「亥子の方角」(北北西)にある霊池で、釣り鐘を沈めて雨乞いを行なったとあることから、小さな寺社池だったものをベースに、江戸時代末期(1857年)に地元の庄屋さんが私財を投じて溜め池として拡張したのではないか。
ベースとしての八幡池があったとすれば、上下二段の池でありながら、かたや堤、かたや池という名になっていることも説明がつく。
合鴨を放鳥しているとのこと。

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八幡池のインレット側には杉木立に包まれた公園があるが、神社のような雰囲気がある。八幡池はもともと雨乞いの霊池だったというが、このカエルのオブジェ的な水飲み場にもそんな意味が?


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大堤(左)と八幡池(右)を区切る中堤


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取水用の樋と思われる設備


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堤側とインレット側から


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案内板と駐車場
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マークした場所は駐車場。